映画『傀儡』

 
 
監督/松本千晶
 1993年生まれ、神奈川県出身。武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。
 大学入学後に学生映画の存在を知り、翌年から映画制作を始める。
 現在は(株)ロボットでCMを中心に映像制作に携わる。
  
キャスト
 木口健太 / 二階堂智 / 石崎なつみ / 戸田昌宏 / 保田あゆみ
 石井啓太 / 泉水美和子 / 牛丸亮 / 伊藤慶徳 / 高田采奈 / 谷川昭一郞 / 渋川清彦 / 烏丸せつこ
 
スタッフ
 撮影:杉本康貴 / 照明:古田恭大 / 録音:亀井耶馬人 / メイク:久乃 / 衣装:薄葉愛
 演出部応援:石井将 / 制作:望月ひかる 徳永壮一朗 恩田成章
 
あらすじ
高校時代の恋人の転落死から12年後、記者となった藤真(木口健太)は、“事故死で処理された未解決事件”として恋人の記事を書くよう上司から命じられる。
「書いても遺族を追い詰めるだけだ」と藤真は反論するも、半ば強制的に取材へ飛ばされてしまう。
戸惑いを隠せないまま遺族の元を訪れた藤真は、当時容疑者として疑われていた男・志田(二階堂智)が遺族と共に暮らす光景を目にする。遺族たちは志田を“先生”と呼び、従順な態度で接していた。
そんな彼らの様子を不審に思いながら藤真は取材を始めるが……。
 

著名人コメント

 

俳優・河合龍之介
 
他者の中に蠢く自己との対峙。確定されずにもがくそれも自己。
思わず化ける狂気。
そんな狂気の引き金が静かに散りばめられた映画である。。


映画監督・二宮健
 
野心に溢れ、不思議な歪みを持った作品でした。
この作品を卒業制作で撮った松本監督ってどんな人なんだろう。
そして、木口健太と言う素敵な俳優に是非出会ってください。


映画監督・小栗はるひ
 
松本監督。騙されました。
一つの事件に苦しむ難しい役を繊細に演じ分けた木口さん、抑えた感情からの眼差しの強さを見ました。
方言や、閉鎖された山の風景、世界観好きです。
悲しいお話ですが誰かの手を握る時、私はこの映画を思い出すでしょう。。


映画監督・甲斐さやか
 
静かな映画に、いつの間にか共鳴した。
わかりやすい言葉で言わないのが心地よく
ひたひたと浸透してくる人間の性を感じた。
長引く余韻に、今もたっぷりと浸っている。。


映画評論家・松崎健夫
 
ファーストカットから異彩を放つ『傀儡』は卒業制作、つまり学生映画だ。しかし、迷宮の如きストーリー、空撮・移動ショットによる映像美、細やかな音響効果、叙情的な劇伴等々、高い完成度と重厚さは学生映画の概念と歴史を変えるに違いない!
 


映画監督・瀬々敬久 氏
 
日々は、更新し消費され続ける悲惨なニュースであふれ、
そこは、謎でありいくら追い求めても辿りつけない。
これは、その謎そのものを描こうとした映画であり、
果ては、映画自身が謎となる。
その時、自らの日常も陰惨な出来事と実は近いことに戦慄する。